朝焼けの方角に/
umineko
朝焼けの方角に
あなたがいることを
突然
私は思い出す
世界が
太陽にしがみつき
生きているように
そして
忘れているように
あなたを
思い出さない一日が
ひらり
乾いたページをめくる
朝焼けの
やがてまぎれて
いつもの
朝の喧騒が
何度
明けていくだろう
そして
終わっていくだろう
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