滋賀の温泉/
生田 稔
滋賀の温泉
五十年たちまちに過ぎ吾はいま妻と旅行を楽しみており
浅みどり黄みどりに色づける山はゆたかに目を奪う
夕暮の塩野温泉つれ三人上品なる料理食べており
遠くなく蛙のこえの聞こえ来て塩野の夜は静かに更くる
レプリカの小倉遊亀かく絵のかかる床の間の花ゆかしきよ
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