創書日和「生卵。」/
狠志
卵の独特な食べ心地は、あまり好きじゃない。
だって、あれに似てるから。
飲んだことなんてないよ?
飲みたくなんかないし。出来れば触りたくもない。
だから、その卵には火を通してくれないか。
じゃなかったら、君が食べてよ。
いつも、みたいに。
零したのは、ちゃんとティッシュで拭いてあげるから。
美味しかったら、キスをしよう。
きっと、大丈夫だから。
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