反旗/
ソラノツバキ
見る空は失ったもの
塗りたくるように薄い
今日も窓際
白紙のノートの開拓者を演じ
筆を転がす たった一日
考えている そこまで
表向きならただの学生
「反旗は資料室に
ここを出るまで」
世界の縮図はここに見つけた
許したのは属していないこちらで
許したというのは属するあちら
大きな矛盾に用意した
仕掛けよう 今すぐに
そこで浮遊する前提を
かき集める必要なんてない
同種と認めるのが いい
きっと消えていく
この壁も必要も ― も
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