上書きされた遺言書/こめ
 
かきかえさせられた人類の歴史

それでもなお美しく輝かしい高名を掲げるのだろうか

北風吹くシャッター街に溢れるのはため息と小銭と絶望だけ

ジェスチャーだけで想いなどとどくはずがない

ぶつかるのは逆鱗と憎悪

一本橋をわたるような危険なことは

絶対的に無意味かつ狂言なこと

今起こるはずのない革命をまちわびる

寂れた若者はコップに並々まで次がれた血税を浴びるように吸い込む

わかりあう何て無理難題は押し付ける気はみじんもない

ただ1つ願いが叶うなら

僕らが残す遺言書に上書きしないで欲しい

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