帰り道/
チェセロロ
ぎらぎら光る夜の街
ガラスに映る私は
愛された女の顔をしていた
いつの間に
大人になってしまったの
叫ぶ子供の私は
染み付いた人間の匂いにむせた
この口も
この肩も
この胸も
この腰も
すべて誰かのものになっていた
いつの間に大人になってしまったの?
泣いた子供の私は
変わっていく味覚におびえた
君の遺伝子を
お腹に抱え
何も知らない母の元に
帰っていく
戻る
編
削
Point
(0)