真夜中はエンド(リプレイズ)/ホロウ・シカエルボク
 
い訳することが出来ない
ある意味で今夜の眠りが保証されないことにはとっくに気がついていた
無記名の喪失の
上に
構築された休日、ぶるぶると震えながら
笑顔を浮かべている痴れ者の
ギシギシに硬直した毛細血管の、振動から生まれる
リズム
リズム
リズム
リズム
お終いの音はよく鳴る
お終いの音はよく鳴るよ
反復が途切れるだけで、何かが裏切られた気がする、黒い波が打ち寄せる砂浜で
想い人の亡骸を抱いた
気の触れた女のような緊張の末路、冷えの戻る4月に
蝋のような思念が凝縮して出来た
壁の上のスクリーンに映るものを見ている
エンド、夢
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