黒猫/こむ
 
12年間 家に住み着いていた

黒猫が 死んだ


私は 今日 夢を見た

ふわふわと毛玉のような黒猫を

ふわふわと撫でている 夢だった


もう一度 撫でてもらいに

夢の中に 来たのかも知れない

目覚めは かなしかった


金色の瞳が

私を見ている 

今も
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