雨女雨男/蝶澤
 
気の滅入る私と
居なければならぬ君と
優しい冷静さと
鬱陶しさ



外から雨のにおいがする部屋で
ひとり君の不幸を思う


雫が奏でると強くなれるから
君も私も
雨を呼ぶのだろう

泣くのは渇いた晴天


私はどこまで
信じられるだろう
信じてるかもわからないけど

感性で生きていく
これからも



闇に剥がれていく壁
君の上がる口角も
私のゆるむ目元も
黒きレースの魔法

そこに音楽が産まれ
墜ちていく

幸福に


雨に濡れ
下がった体温の低さが


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