出口も入口もないところにいる/木屋 亞万
 
世界を爆破しようと言って
銃火器を想像したならあなたは私の敵です
世界は勝手に爆発していると
目を閉じて微笑んでいるあなたなら
私の同士であると思います
どうぞこれからも一匹狼として
殻の中から吠え続けていきましょう

詩というものは言の寺と書きますので
寺に向かうと言う時点で
詩人はきっと出家しているのでしょう
詩というものを書き始めたその日から
私はとうに詩んでいる存在
それはここでないどこかへの旅であり
自分でない自分になる試みなのです

日常に花を添えようと言って
一輪挿しにカーネーションを飾るなら
あなたはもう少し俗世で頑張ってください
言葉だけを信
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