無題/一平123
 
ひとつの手の中にある

ひとつの手のいとしさは

距離と時間を忘れさせる

どこまでを忘れ

いつまでかを知らずに



ひとつの心の内にある

あの日の記憶に見えるのは…



……






名前も顔も忘れたけれど

孤独の内に

孤独は無くて

それはあなたを知った日から

始まったみたいだ…
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