荒地にて/徐 悠史郎
 
 思考をしようとする態度についてでもある。


 これは今からおよそ20年ほど昔に書かれた文章だが、その頃の北川氏(あんまり呼び捨てにすると悪いような気がして)の心境や雰囲気のようなものが、なんとなく伝わってくるような感じがした。
 「本当にはみだした者には惨酷」だった1980年から23年を経ていまは、どんな感じを北川氏や入沢氏は持っているのだろう、などと思ったりもする。
 『荒地論』を読み進む過程で、私の考えもまた、どんどん枝が伸びますように。それから他のいろんな本についても。




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