意味/印象/るか
 
     




     ふかい 
     眠りの 底で、 
     燻っている 火 
     が あり、
     仄かな 
     匂いを かいで、
     きみは 
     眠りの
     なかで 眠る。


     時が 去る 風と ともに、
     眠りについて 
     音も ない部屋、
     きみは 誰もいない 寝台で、
     目覚めてしまった 子のように
     唯 愁う 
     眠りよりも 静かに
     戦争は 開始される。


     声が 求め
[次のページ]
戻る   Point(9)