鉛筆くん、。/ヨルノテガム
 
   



 

  ボクがペンで前に書いてフラれたラブレターを
  えんぴつくんに見せると
  ぜんぜんダメだね
  なってないね と言われる
  それがこれだ

   「大好きなマア子ちゃんへ」  作  ボク

    キミは可愛い
    キミは頭が良い
    キミは魅力的
    キミは素敵さ
    キミと仲良くしたい
   
    ボクとデートしませんか

    ―――キミのこと大好きなボクより


  えんぴつくんがあきれて仕方なしに
 (ボク)の右手に寄り添うと
  いつの間にか(ボク)は「鉛筆くん」になって
  こう
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