リアル/モリマサ公
る残虐めいた方法論で時間という軸を空論にしないまま
現在の中を加速していく
まじかよ
あらゆる人型の輪郭で
いろいろな色の体液がまじわりにじみながら
するこの頭痛が誰のものかまだ誰も教えてはくれない
これは文字に置き換えられることの無いコトバと音で
ちんけないくつものため息と等価にこのデルタに充満している酸素だ
嘘の無い歴史を経験という意味であらゆる角度からじかに生肌に刻み付けて
ひとみを閉じないでするかぎられた行為や閉じて研ぎすます思考の果てにくる
鮮やかに突き返される絶望の苦みとか
くりかえし引き返してくる希望の極みに
どこも震えないよう体中の筋肉に力をいれて重心を下げ
四角く区切られた垂直なビルたちの隙間に
失われながら雲が染み込んでいく空が落ちるように砕け
その鋭いかけらをばかみたいに全身に受けながら
まだ生き残って立ってる自分自身が輪郭を変えていく
ばらけた各部位はそれごとに意識を失わないまま散らばっていき
あらゆる人型のようなそれぞれに吸い込まれ
ぞろぞろあたらしい寝床へと帰って
そこにもあそこにもまだ明日がある
これがリアル
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