そらに問うこと/
umineko
さみしかったんだ
私は
さみしかったんだ
木々がその緑を
日増しに茂らせて
さみしかったんだ
ぽつんと
私だけが置き去りだ
あなたは
あなたの国で
こころおきなく詩を書いて
私は
きのうのこと
あしたのことで
ああ
なんということだ
街には意味が
あふれているのに
新緑の
それぞれの空
目指すみたいに
私の空に
あなたがいない
見上げて
また
歩いていく
いつか
あなたに問うために
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