理由/
nonya
飲んで飲んだくれて
ラクダに乗って帰ってくる
本当の理由があったためしが
あっただろうか
突きとめたはずの理由は
なんの理由もなく
のどちんこから揮発していく
400字詰原稿用紙2枚に
書きなぐった理由もどきの戯言を
胸ポケットに捻じこんだ僕は
乙に澄ましかえって
明日のエスカレーターの
右側の隊列に加わるだろう
約束をひとつ
明後日のハチ公前に投げた
能天気だけでも
生きのびていけそうな気がした
ただなんとなく
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