雪城的/邦秋
 
確かにそうだろうね、
僕の中のぼくは呟き
僕が被るボクの振る舞いに
否定という肯定を認める

ボクが前を突き進む中、
ぼくの居場所を探していたら
いつしかボクの皮の手も引かれ
笑えないようになっていた

そうして僕はぼくから僕の
茂みに隠れたココロ見つけて
陽で地に墜つる雪城のよに
ボクという僕、溶かし始めた
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