流線型のうた/あ。
花に嫌われても
空に嫌われても
ひとつ、こころに光を与え
雲に見放されても
虹に見放されても
ひたすらに、愛を捧げたい
瓶底眼鏡をかけなおしたら
世界はぐにゃりと曲がって見えた
忘れ物は何だったかと
首をひねって思い出そうとする
誰かの親切をはねのけ
ずれた眼鏡を何度も直す
思い出せないのか思い出さないのか
そんなことすらわからなくなって
ひとりで生きていけない、なんて
そんなこと、わかっているのにね
すべてのものは流線型で
砂に残る足跡も
泳いだ後の水しぶきも
みんなまとめて忘れかけた夢
ひとりでは作ることの出来ない夢
拒まれたから拒む、なんて
そんなこと、意味はないのにね
きみに嫌われても
きみに見放されても
ひとつ、こころに光を与え
ひたすらに、愛を捧げたい
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