空、一つ。/狠志
 
列車から見える世界は代わる代わる。

見ず知らずの街でも、そこにはそれぞれの「当たり前」の世界が流れて。

どこか不安な、けれど、どっか落ち着くような気持ちが流れた。

世界は代わる代わる。ただ、ずっと続く広い空は、どこまでも変わらず。

ほっとした。

その瞬間、君の居る街がぐっと近付いた。




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