夏の夜、此処にいたくない/滝沢勇一
歩
酔った勢い3ん回おう吐、ぐらあんぐらんで震えて歩く
店に店に呼び込み女、しなだれかかる茶髪くちびる柔らかな肩
食み出しよこチチはだけたおっぱい
性的内分泌匂い重いむせかえる濃いあつい腐った花びらのびらの匂い
みんな俺を無視。
きゃらきゃら笑う女の声楽しげな音楽
誰も俺を無視。
不意に、
激痛ドライアイの目に刺さるネオンのひかりひかりひかり、砕けて
立ち止まったらまた異臭、下見りゃ乞食と乞食が酒盛り凝視
まったくの偶然異常に近距離、目の遭った刹那、白眼が充血して真っ赤
俺は、なにやってんだ。
ずらあああって並ぶ赤きいろ青あおみどりいろいろないろのひょうきんな顔、顔、顔、
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)