砂漠の中の砂時計/プチアップルパイの思い出/海里
 
むかーし
プチアップルパイという雑誌があった
くりいむれもんというOVAがあったが
まぁ、あんな感じだ

さて、その頃よく見ていた漫画家さん
白倉由美
の新刊を書店で見て驚いた
十代の少女ばかり描いていた彼女の
小説の主人公たちは35歳になっていた

そうか
ちゃんと考えてたんだねつづき

知らない人でも
死んじゃってたと聞くと悲しい
生きてたと聞けば
生きててくれたかと思う
ましてや
書いていてくれた

書くことで
生き続けさせていてくれた
物語の中の少年少女だった少年少女たち
彼女たちのそのあと

おとなという歳になってしまってから
ほんとうにおとなになるまでの物語

かがみあきらとか
あぽとか
移動性高気圧とか
吾妻ひでおの陽射しとか
あびゅうきょさんは今も元気らしい
うれしい

生きていてほしい
どんな星の下でも
彼女たちのカンプグルッペ
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