つなぎ/あすくれかおす
 
くたちはまた
ぐうぜんに出会う
きょう会えてよかった
ほんとうによかったと言い合う
夜の公園のにおいがするねときみが言う
ハニーマスタードのにおいがするねとぼくが言う
電車の窓の外では
まだ生きている星の
光にあふれている
どこか途中の
しらない町はふつふつと
音をたぎらせている
そんなふうにいつも
夜はふってん
ふっててん


そうして
どこからか
もしも がきこえるなら
いつでも
そしたら を続けられるといい
いつかつながることにも
いつかはなれていくことにも
きまったかたちはないのなら
そんなにたくさんを
信じなくてもいいんだ
どこまでものびる
おたがいの線を見つめながら
たしかめあうために
たしかであるために


両ひざの星々を落とし
安全靴をならし
そうしてぼくたちは
いつものタラップを降りる



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