人が自由を奪われるってのはね、生きていても生きている感じがしないとかそういう体験の恐怖なんだと思う。/石川和広
っていろいろ試みながら出していくのが表現ってものじゃないのかな。いや、許しあうっていうきれいごとじゃなくてね。それは一重に実はそれを支えるのは自分が生きていて他者も生きていることへの最低限の一ミリくらいの尊重であり、それをたがいがもつことで世界は支えられている。だからそれがいろんな暴力等で損なわれるということは本人も辛いしまわりも辛い。
私たちがどれだけなにごとへも無力かということが深い絶望や不信や嫉妬や優越を劣等感をみたときに、感じられる。それはこれだけ多くの人が傷つきながら生きているという感覚を呼び覚ます。
でも生きてたらへこたれそうでも、不信や絶望にさいなまれながらもそこからが始まりなん
[次のページ]
戻る 編 削 Point(5)