Diary/琥霙ふうり
 
れながら、わたしとあなた。うもれていく)
 
 *
 
記憶しない三行目より
 
もうすぐ、
太陽と重ねられて
水色達は、還り
真っ青なお天気の
黒い部分の名残は
惜しまれながら
 
声を交わし
瞳を交わす
声を交わし
唇を交わす (触れないように
 
 
 誰にも、知られず
 別れ、を交わした。
 
 
真夏の涙は
すぐに溶けて
 
私達の甘酸っぱさ
白い筋に、残り
舌で這わして
 
(思い出なんてものは、蒸気みたい。見えなくて)
 
 しょっぱい
 海水よりも
 ずっと、
 しょっぱい、恋でした。
 

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