Diary/琥霙ふうり
ふわふわに笑いました。
雲のような
私の、一行目です
すこうしだけ
背伸びをしてみて
瞳には捉えた、はず
(たかい、たかい。おそらにあなた。みつけた)
うろこ雲
私にはいじわる。でした。
いくら隠れても、
わ た し の ひ と み
は だ ま せ ま せ ん
*
ふわふわに泣きました。
雨のような
私の、2行目です
梅雨入り、と
夏が/焦りだした/
結果
息苦しい
私達の関係も
蒸れはじめて
指と指の、隙間が
すこうしづつ
痛い、いたい。と
(ふかい、ふかい。みずたまとたわむれな
[次のページ]
戻る 編 削 Point(5)