うずみ野/
umineko
花びらは死者
死者は孤独
遠い国の
輪廻のように
地を這いながら
眠る者
うごめくもの
見知らぬ
その墓を暴いても
父は目覚めない
あるいは記憶さえ
朽ち果てていく
貴方も
強く願っていたのだろうか
忘れるな
忘れないで、と
だが
どんな祈りも薄らいでいく
花びらの
もとの居場所を忘れるように
忘れるな
忘れないで、と
ただ
風が吹くまでの
わずかな時が重なるまでの
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