ですなひと/恋月 ぴの
 
けてサンダルに跳ねた

いつも横っちょから出すだけだもんね

同窓会の懐かしさに再会してみたら
酔った勢いで昂ぶったものをフンドシの脇から覗かせ
私に握らせようとした
息を荒げ私の唇を強く吸うと器用に動く舌先で私の歯茎を弄んだ

あれって何年前の夏祭りだっけ
風の便りに私の親友と結婚したって聞いたような聞かなかったような

女ってさこんな妄想に浸りながら変なとこ触ったりするのかな

超めんどっちくなった

とてもじゃないけど人様には見せられない格好でレギンスを引き上げ
これまた人様には見せられない格好でレバーを蹴り下げると

しゅぱぱぁあ

総てを飲み込もうと無愛想な渦を巻く流れに何かが弾け飛び
幸せ薄いと儚みつつも案外タフな私だから虹の向う側へなんか行かない




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