発狂する愛/智鶴
切ないほど痛む君を呼ぶ声
哀しいほど遠い君の影
「二度と触らないで」と語る君の眼
夢みたいに消えてしまう
嘘みたいに失ってしまう
「二度と来ないで」と語る君の感触
君が笑った
僕が狂う
指先から解けるように
殺される僕の想い
君の残酷な罠を知っても
愛して
愛して
狂ってしまうほど
愛して
僕を忘れた君が優しく
自殺をしている僕に笑いかける
そんなに美しい笑顔をしても君は
僕を愛してはくれない
狂うほど君を愛していた
君に愛されるなら殺されてもよかった
嘘みたいに消えてしまった君を
未だに滑稽なまでに追い求めている
君が笑って
僕が狂った
お願い
愛していると言って
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