無音で/
吉岡ペペロ
月に二、三度会うだけなのに
どうしようもなく好きになってゆく
電話ではまいにち話をするけれど
ビジネスライクな俺だから
あなたはそれに気付かない
こんな感じがいいのだろう
なんども失敗した俺じゃないか
二、三年ずぼずぼ付き合うより
ばれたら周りが
悲しむことをするよりか
こんな気持ち無視して走る方がいい
でもあなたとしゃべるたび
無音でだいすきだと唱えている
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