yosomono/nonya
浅い眠りの飛び石づたいに
今日の岸辺にたどり着いた
非武装地帯の朝焼けは紫色
ただれた雲が東から順番に裏返る
もう少し痛みが和らいだら
着古した戦闘服を洗濯しよう
レンズ豆とジャガイモのスープを
凹んだ鍋で温め返している間に
昨夜の記憶の残りかすを全部
ハリネズミの穴に捨てに行こう
と思ったが
ベッドから起き上がりかけて嘔吐
苦い乱痴気騒ぎはしばらく旋回した後
見知らぬ口紅のシミに胴体着陸する
みんな挨拶してくれた
みんな会話してくれた
みんな酔っぱらってくれた
みんな笑ってくれた
猫背で猫舌のyosomonoが
たぶん物珍
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