石ころ/三之森寛容
 
川底で
せせらぎを奏でる
石ころの様に
なりたい…

いつの間にか
川底の底
藻を生やし
身は重く

日々
身は削られるのに
耐えているだけの
石ころ

ほの暗く
時より光が射し込み
一つ 二つ…
きらめく川底

唯一点
流れる石ころを
他に目もくれないと
思わせ見ていた

今は 今だから
今なりに
射し込む光の中
私を糧にする
それに気付いた
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