良心的な死神/
三奈
女は笑った。
さぁ、心が決まったなら
契約書にサインを。
交わせば、例え何百年時が流れようと
貴女は一人になる事はありません。
ずっと、僕の傍で生きるのです。
汚れをしらない、魂のままで。
どうです?
二人で上から、世界を見るのも悪くはないでしょう?
こくりと可愛らしく貴女が頷く。
さぁ、交渉成立だ。
鎌を振り上げるまで
あと、一週間。
僕は離さないように
愛しい彼女の手を強く握った。
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