チャイルドロック/木屋 亞万
 
まったようにベイビーは画面を見つめています
女神が帰ってきて、ベイビーの背中を開いて
キーを入力すると、ベイビーは天使のように微笑み、お帰りなさいと言いました

ベイビーじゃないわ、この子はもうチャイルドよと女神は微笑み、
一人にすると何をするかわからないから、ロックをかけておくのよと
それが当たり前のことのように言いました
彼女の指輪をチャイルドが口に入れたことが原因のようです

パパ、仕方ないよ、生きていくためには石になることも覚えないと
チャイルドは近代化された笑顔を見せて、わたしを諭しました
そうだな、仕方ないよなとうなずいて、わたしは
こころを胸から外して、ファーザーロックをかけました

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