雫/フクスケ
 
もう これ以上
とどまれない

若葉の葉脈の
雫に
世界は まばゆい
光に満ちて
耐えている
どこから
来たのか
もう 忘れた
朝の 光の中で
わたしは いつか
いなくなる
初めから
何もなかったような
始まり
という朝

戻る   Point(5)