死にたくなるほど綺麗な青の中で/xxxxxxxxx
こころが鬱蒼と茂っています。
空は少しだけ見えるけど、
青すぎて、高すぎて、
少し憂鬱になります。
もしも私のカラダが鳥のようだったら、
空なんか飛ばずに
剥製になるのがよいでしょう。
眼には腐らないガラス玉なんか嵌めて
でもやっぱり空に憧れるのです。
あんなにも青くなれたら、
なんて思う私は、
一生モノクロォムのままなのでしょう。
気がつくと教室にいました。
外があまりに鮮やかに晴れているので、
黒板も机も椅子も、みんなの顔も、
全てがとても燻んでいます。
(あれ、私はまだ、高校生、だったっけ?)
私は教室の中にあるモノには
何にも興味が無くって、
ただ窓の外ばかり
見ていました。
(そうだ、高校生だったときに、できなかったこと)
『今やろう』
言うが早いか、私は全力で
目の前の窓を叩き割りました。
すると死にたくなるほど綺麗な青が、
雪崩れ込んで来て、全部飲み込んで、
私は空へ落ちていったのです。
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