SAMURAI/サバオ*
足りない と思う
堕ちたダメージは 欲求のイメージを明確にする
本当に欲しいのは
守りたい誰かではなく 守ってくれる人だったんだ
・
凛として 流し目で生きてくのが理想だった
けれども 寂しがりの僕は
厭な事は見なくていいと
眼を そっとふさいでくれる
優しい手を取るね
君を捨てるよ さよならする
幸せになるね。
・
気高く 孤独だった あの人の 逝き先に
酒と 音楽と 煙草が あればいいと思う
そこで幸せならばいいと思う。
どうしようもない 僕たちを肴に
面白がってくれればいいと思う。
・
そう願うことが
僕なりの餞なんだ。
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