11年前/ヤオハチ
ても固く信じていた。
夏休みの課題で かぶとむし という詩を書いた。
かぶとむし
自分の笑い声がうるさすぎて
セミの鳴き声が聞こえなかった
スイカも全部食べてしまった
かぶとむしのこと忘れてた
ひとりじめの夏
そして 自分が 小さな溝に住む小さな魚だったら?
と思ったりしたのだ。
あれから随分と、本当のこととやらを知ったのか、
いまでは、上手く騙してくれそうな人にひょこひょこついて行ったり
する。
ともだちもいっぱいできたけど、神様など倍増どころではないのだから
当然の話なのかもしれない。
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