誰かの手/
umineko
でいる。
祖父も祖母も逝ってしまった。もうずっと前のことだ。火葬場でずっと泣いていた。
その祖父のお墓の隣が、少しあいている。自分もここに帰ってくるのだろう。そう遠
くない明日。
生命線が短いって、よく言われる。そうかもしれない。でも別に、どおってことない。
(そのうち、そばに来るその時まで、見守っていて下さいね。)
毎年、そのお願いをするために。私は小さな高台に立つ。
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