ふだんのひと/恋月 ぴの
の愛って気がしてならないけど
萎えがちなペニスをオフィスラブの妄想で支えるあなたと
濡れなくなった言い訳はさて置いて潤滑ゼリーを用いてしまう私
鬱陶しいけど無くなってしまうのもね
運悪く子供が産まれたならこんな儀式さえも途絶えてしまい
育児ノイローゼぎみな私にしらんぷりを決め込む背中が見えてくる
いつの間に終わっていたのか私の身体から出て行くあなた
だらしなく伸びきったゴムの先には白い澱みが満たされぬ風情で
あの桜はそろそろ見頃かなと思いを巡らす私がいた
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