ある朝の光景/
サバオ*
誰かが見た 夢のような
デタラメな 映像の洪水
想像イメージは
暖色系 寒色系が
入り乱れる マーブル
色に溺れながら
「あの・・・」
と 生まれてきた朝に見た
恥ずかしい光景
煙草吸いの
羊に似た女に抱かれながら
僕は乳臭い息を吐いている
「嫌いです」
と 泣いてみたけど
僕の頭を撫でる手が
うっかり優しかったので
少しだけ
此処にいてみようと
思う
諦めばかりの
子役人生が始まった
朝
の
出来事。
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