目撃者/
こめ
程度
今まさにはじまる完全犯罪をただ
指をくわえて観ているだけ
忘却は誰にでもあることそう誰にでも
迎えは来ずにただマチボケの電灯のした
恋愛などで周りははしゃぐけど
僕にとっては恋愛は憂鬱なものでしかなく
くだらない玩具
ガラスの叩き割り破片を強く抱く
胸から流れるマグマのような血は
ヒタヒタと地面につきささる
また愚か者が夢を語り出す前に
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