目撃者/こめ
 
悲しい流れ星はただひたすらに

空を駆けては消える

初恋なんて基本的に細胞戦争

港で起きる波は

一定の旋律を奏でながら波をうつ

彼岸花が咲く季節に人は死ぬと

花に宿す

故郷の景色は綺麗で

僕の部屋から見える景色は

電気の明かりが

はめ込まれただけのコンクリート

人生経験が豊富なやつほど

繰り返す嘘はうまい

かじかんだ指のお陰で缶珈琲があけられず

どんどん缶の体温が下がってきたのが

手の感覚で分かった

こんな盗人の真似事じゃあスリルと

達成感は子供のてでも支えれる程度
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