春の雪/いのせんと
 

君の手のひらで
雪は溶けていく

それは
僕の涙だと

君は気付かない

季節外れの雪は
僕の思いなのだと

君は気付かない

そして、君は
誰かの腕に抱かれて
雪は嫌いだと
呟くのだろう


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