セラビィの世界/王
15の頃セラビィは自分を史上最強だと思っていた
誰もを幸せにすることが出来るし
全ての問題を解決出来ると思ってた
性の目覚めとともに
世界にはなんて幸福が満ちているのだと
やがてその全てを知ることになるのだとときめいた
彼の知らないところでまた紛争が生まれ
そしてそれは100年続いた
21の頃セラビィは自分が世界一の孤独だと思っていた
雑踏に揉まれながら誰もいない
みんな
なぜ笑うんだ
なぜ歌うんだ
ここはどこだ
いったい僕は誰だ
なんで孤独なんだ
無人島に捨てられるより希望はないと嘆く
無感情こそ生き残るすべだ
鳥達がさえずり謳歌していた春に
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