めろでぃ/高橋正英
 
  のぼろなかば
  よる
  よろけ
  ねじれた頭に
  語りなる
  沼がある
  鳥から上げ
  蛙と呼ばれ
  沼はさい
  脳のなかを
  這いまわ 
      る
  もるたるの
  垂(た)る海を
  波のる
  なまえのしずなる淀みに
  握られる
  ぬばしる嗚咽が
  眠らりる


   バーバり

  のどの奥に
  流しこまれる
  ゆめ
  めんたま
  めろでぃ
   バッタ
    (呪われた

  「まだ

   めろでぃが足らん」
    …足らん
     
      まぶたのう
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