めろでぃ/
高橋正英
のぼろなかば
よる
よろけ
ねじれた頭に
語りなる
沼がある
鳥から上げ
蛙と呼ばれ
沼はさい
脳のなかを
這いまわ
る
もるたるの
垂(た)る海を
波のる
なまえのしずなる淀みに
握られる
ぬばしる嗚咽が
眠らりる
バーバり
のどの奥に
流しこまれる
ゆめ
めんたま
めろでぃ
バッタ
(呪われた
「まだ
めろでぃが足らん」
…足らん
まぶたのう
[
次のページ
]
戻る
編
削
Point
(4)