足音/
高橋魚
鏡に映った私は
月でした
四方八方、隅の隅まで分散した光が私を照らし
光と影、、、をつくります
他人の眼には影の部分は映らないので
見える部分から私を構成します
無理矢理に、縫い合わせて出来た私が
いわゆる、私、です。が、皆様揃って月なので
私はこの、靴と地面が作る音、足音を、すぐに消えてしまう音ですが、信じます。
この足音は、私の音です。
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