なつかしいきもち/アンテ
 

てんないをみまわしてみても
さいしょほどきもちがうごかなかった
くびをひねりながらおみせをでて
とおりをみまわしてみても
それほどきもちがうごかなくて
いったりきたりしているうち
きがつくと
とおりからでてしまっていて
ふりかえってみても
いりぐちのありかすらわからなかった
どれだけかんがえても
おみせやとおりのなまえすらおもいだせなくて
おかしくって
くすくすわらいながらみまわすと
まちのふうけいは
どこかなつかしかった



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