生命、痛ク重ク/流希-Яuki-
 
解けた糸を利き腕に絡める
線の先を見つめ
悲痛の声に触れようとしている

この命が痛みとなり深く悔いている
故に許されたいと共鳴を求めている

愛しい人の笑顔さえ傷つける刃物になって
私の胸を削り
一瞬で体を通り抜けた「さよなら」の声

手の中でも胸の中でも
もう生まれない未来へ

諦めたと言えない今日が続いている
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