色鉛筆のためのパレット/何かを読むということ/海里
 
花びらを漕いで自転車もいいけれど
ゴンドラを浮かべて出かけよう
水もそろそろ冷たくはないだろう

つばめたちを迎えに行こう
ふたまたの風
我が心のつばめたち

改革の靴は脱いで
言語の鞄はその辺りに放り出して
岸辺の桜たちはまだみんな
欠伸をしたり伸びをしたりだ

詩作の基礎としての鳥の飛翔を
ジロフレの丘に咲き乱れるはずのジロフレを
見届けて来よう

迷い込んだ挙句
今はしごくのんびりと暮らしてる
地球アザラシに会いに行こう 
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